円環の廃墟 V / Jean-Michel Folon

ジャン=ミシェル・フォロンの銅版画「円環の廃墟 V(1974年)」。
ホルヘ=ルイス・ボルヘスの中篇小説『円環の廃墟』のために制作された10作品のうちのひとつです。

ジャン=ミシェル・フォロン [ Jean-Michel Folon ]
1934年ベルギー ブリュッセル生まれ。2005年没。ベルギーで建築を学んでいたが、55年からパリに移り、デッサンへ転向。65年に行われた「第3回美術の中のユーモア・トリエンナーレ」で大賞を受賞。69年に初の水彩画展をニューヨークで開催し、1年後には東京・大阪・ミラノでも個展が催されました。その後、タイムズ、ニューヨーカーなど雑誌の表紙やオリヴェッティ社のポスター、アポリネールやカフカ、カミュなどの詩集・小説に挿絵などを提供。またアニメーションや映画の制作など異分野での活動も行いました。2000年、フォロン財団を設立し、芸術教育や社会福祉活動へも参加。2003年にはベルギーのユニセフ国内大使に任命されるなど、社会貢献の観点からも高く評価されている芸術家です。