
プロダクトで振り返る、ソットサスの歩み
1960年代末からはラディカルデザイン運動へ傾倒し、1980年代にはデザイングループ「メンフィス」を創設するなど、ポストモダンの旗手とも言える人物です。
その革新的で感性に訴えかけるようなデザインの数々は、今なお世界中の人々を魅了し、後世のデザイナー達にも強い影響を与え続けています。
2026年6月23日~10月4日には、東京のアーティゾン美術館にて日本初の大回顧展「エットレ・ソットサス —魔法がはじまるとき、デザインは生まれる」が開催されます。
自由な発想や人間らしい感情を肯定するソットサスの作品は、AIの普及や国際秩序の変化など、人間のマインドや生き方自体が変わっていくような現代においても示唆に富んでいます。
オリベッティ
100を超えるコンポーネントが存在する「Synthesis 45(シンテシス45)」シリーズは、機能的かつデザイン性の高いオフィス家具として知られています。

タイプライター〈Valentine〉1969年

ワークデスク〈Synthesis 45〉1973-78年

ワークチェア〈Synthesis 45〉1973-78年

机上小物〈Synthesis 45〉1973-78年
ポルトロノーヴァ
スペースエイジを感じさせる個性的な形状のミラー、ウルトラフラゴーラはポストモダン期の名作です。

ドロワー/キャビネット〈Tecnika〉1970年
ビトッシ
幾何学的形状を積層・接合したような彫刻的なフォルムには、遊び心と装飾性が宿り、のちのポストモダンを先取りする表現や建築的要素が色濃く反映されています。




インディアンメモリー
「The Indian Memory」は1970年代にソットサスが構想していたデザインで、1980年代後半に陶芸作家アレッシオ・サリとの出会いによって、製品化が実現したものです。
これらの作品には、ソットサスがインド滞在やその後の療養生活の中で経験した非日常的な体験や死生観の変化やなどが反映されているのかもしれません。


メンフィス
独創的な色彩や、強い存在感を放つ形状、自らが考案した印象的なオリジナルパターンなど、既成概念を壊すような新たな表現を追及していきました。




1980年代後半以降のプロダクト
イタリアを代表するプロダクトブランドのひとつ、ALESSI(アレッシ)のためにデザインされた木製のキッチンシリーズ「TWERGI(1989年)」や、東京・六本木での展覧会のためにデザインした照明シリーズなど、ソットサスならではのユニークな造形や配色が目を引く、機能主義にとらわれないアイコニックなプロダクトが多数生まれています。

TWERGI / ALESSI

照明シリーズ
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