いま再評価される「ジャパニーズモダン」を学ぶのに最適な一冊
『日本の椅子』(誠文堂新光社/2006年刊)を大幅に増補改定。ジャパニーズモダンを代表する名作椅子と、それを生み出したデザイナーに焦点をあて、100年におよぶ家具デザインの流れを国内外の事例とともに紹介します。
特筆すべきは、日本を代表する8名のデザイナーに直接取材を行い、その本人の声や制作背景を臨場感とともに収録した唯一の書籍である点。
モノ(椅子)と人(デザイナー)を大局的な歴史の中で捉え直す視点は本書ならでは。往年のファンに加え、若い世代や幅広い「椅子好き」「建築好き」の方におすすめできる書籍です。
日本を代表するデザイナーの生の声を収録
柳宗理、剣持勇、渡辺力、豊口克平、新居猛、坂倉準三、松村勝男、水之江忠臣という
日本の代表するロングセラーを生み出したデザイナーへのインタビューと作品紹介。
家具デザイン100年の歴史を俯瞰
フランク・ロイド・ライトにはじまる、建築と家具の、100年におよぶ歴史を概説。名作椅子の背景を大局的な流れの中で俯瞰することができる唯一の本。
島崎 信(しまざき・まこと)
1932年東京都生まれ。東京藝術大学卒業(美術学部工芸科図案部)。1956年東横百貨店(現・東急百貨店)家具装飾課に入社。在職中にJETRO海外デザイン研究員としてデンマークに派遣。デンマーク王立芸術アカデミー建築科修了(1959年)。帰国後、島崎信デザイン研究所(現・島崎信事務所)を設立。国内外でインテリアやプロダクトのデザイン、東急ハンズ、アイデック等の企画立ち上げに関わる。1964年より武蔵野美術大学工芸工業デザイン科教授を務め、現在は武蔵野美術大学名誉教授。日本フィンランドデザイン協会理事長。北欧建築デザイン協会理事。鼓童文化財団特別顧問。
笠原 嘉人(かさはら・よしひと)
1961年静岡県生まれ。1985年武蔵野美術大学工芸工業デザイン科卒業
株式会社ジバコ入社。インテリア・環境・プロダクトデザインを担当
1996年笠原嘉人アトリエ設立
東京テクニカルカレッジインテリア科非常勤講師
自由学園明日館公開講座講師