パレンテジ

ピオ・マンズの構想を形にしたカスティリオーニ

パレンテジの発案者はアレッシィの時計デザインでも知られるピオ・マンズ。初期は垂直の棒にスライドする円筒形のボックスを取り付けて電球をセットし、好みの高さにネジ留めするというものでした。
ところが、マンズが1969年に早世。アキッレ・カスティリオーニはマンズの構想をもとに、棒をワイヤーに変え、鉄の重りで天井から吊るしたワイヤーを引っ張る方式を編み出しました。

重りの力でピンと張られたワイヤーに通された、湾曲したエレメント(スチールパイプ)の形状から、イタリア語で「括弧」を意味する"PARENTESI(パレンテジ)と名付けられ、その形状から生じる摩擦によって、灯具の高さを自在に調整できる画期的な構造になっています。ソケットは縦横どちらの方向にも360度回転し、照らしたい角度を調整できるため、フロアランプやスポットなど幅広くお使いいただけます。

ワイヤーの長さは最長で4mあり、高い天井にも対応。パッケージには部品がキットのように納められ、簡単に組み立てられるようになっています。

1979年コンパッソ・ドーロ賞受賞。