キアラ T

彫刻的フォルムの煌びやかなオブジェのような照明

1969年にマリオ・ベリーニがFlosのためにデザインしたChiara(キアラ)は 、磨かれたアルミシートをカットして円筒状に巻いただけのシンプルで象徴的な作品です。この自立した折り紙のような構造の中に、光源が隠されています。
キアラが提供する光は、修道女のウィンプルとヴェールを模した大きな帽子(シェード)によって反射・拡散されます。
キアラはしなやかな構造で、本体はシンプルに巻いただけのデザインです。ベリーニは1968年に紙のモデルを使ってデザインをはじめました。キアラの光はベースから上部のシェードに反射し、周囲に拡散していくというダイナミックなものです。点灯していない状態でも、キアラの強くてカリスマ的な佇まいが印象的です。

復刻版のキアラは最先端の技術を使用しており、ステンレススチールのクラシックなフロアランプと、ダークグレー、アルミニウム、ピンクゴールドといったさまざまな仕上げを施したテーブルランプの 2 つのモデルで構成されています。

“暗くなると照明をつけなければなりません。私は電球がそのまま見えるようなランプは好きではありません。だから、私はいつも自分の好きなようにランプをデザインしてきました。まず暗くなったときにどうすればいいか、そしてその光をどのような形にするかを考えます。このようなことから、白い帽子から光を放つ修道女の形をしたランプをデザインすることになりました。“
Mario Bellini Il design spiegato ai bambini [Design Explained to Children] Bompiani 2018より