トマト Tomato オブジェプレート

視覚の遊び心を形にしたオブジェプレート

1985年にミケーレ・デ・ルッキによって考案されたプレートです。
安定感のある円形の中に、不規則な白黒パターンを施した長方形が配され、全体の構成に緊張感を与えています。外周には、2つの円形モチーフが水平に重ねられ、視線に流れとリズムをもたらしています。静と動の対比がユーモラスかつ軽やかに表現され、メンフィスらしい遊び心と反機能主義的な美学を体現しています。

セラミックにデカールによる転写と手描きによる仕上げが施され、工業製品でありながらも一点一点に個性が感じられる仕上がりとなっています。
中央部分には1981年にエットーレ・ソットサスによって考案された「Spugnato」と名付けられたパターンが用いられ、作品のデザインの核となる役割を担っています。この模様は、テラゾー、チェーンリンク、スポンジなど、日常的によく使われる素材や物に由来しています。