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2021年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞受賞プロダクト

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2021年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞受賞プロダクト

東京オリンピックの翌年、1965年に渡辺力氏によってデザインされたリキスツールは、堅牢な構造でできた段ボールのスツールです。 椅子としての十分な耐荷重を持ちながらも、子供が積み木のようにして遊ぶことが出来るほど軽量で、メトロクスでは2007年に復刻して以来、人気の看板商品です。 そして今年の春、段ボールそのままの色を活かした”ナチュラルカラー”を加え、リニューアルいたしました。 ▼ロングライフデザイン賞とは これから生まれるデザインの手本となりうる、時代を超えてスタンダードであり続ける商品・建築・コンテンツ・サービスなどを表彰します。単に「長く残っている」ことを讃えるのではなく、暮らしの中で人々に愛され、これからも変わらずに存在し続けてほしいデザインと、そのデザインを生み出した人々を顕彰することを目的としています。 ▼審査委員評 リキスツールは、東京オリンピックの翌年、1965年に婦人画報社の展覧会の企画の一つとしてデザインされた。1964年に東海道新幹線が開業し、1965年には国内初の家庭用電子レンジが登場し、1970年代にかけて家電メーカー各社から次々とカラーテレビが発売されていった日本の高度成長期の真っ只中である。その時代の流れに逆行しているかのような段ボール製のリキスツールが、当時デザインされたことに驚かされる。渡辺力は、人や環境に優しいデザインが重視される遥か前に、未来を予測していたのではないか?リキスツールの耐荷重は、ロースツールで740kg、ハイスツールで650kgもある。一般的なオフィスチェアの耐荷重が100~200kgだから、オーバースペックとも思える強度だ。おそらく、紙は弱いという固定概念を覆そうとしたに違いない。紙は絵を描ける一方で、汚れやすい。一見ネガティブなこの特徴も、使用者の人生記録の媒体となると考えていたのではなかろうか?紙に残された記録は、アップデートの必要がない。いまなおリキスツールが愛されている理由が、そこにあるように思う。 開催中のSALEではアウトレット品を大放出中。ちょっとした訳あり品を大幅割引していますのでお見逃しなく! またメトロクス東京の店頭で実際に座ってお試しいただけます。ぜひ、ご検討ください。