構造を「表現」したロビン・デイの
名作シーティングシステム

イギリスのミッドセンチュリー期を代表するデザイナー ロビン・デイによるシーティングシステム「フォームグループ」を、
ロビン&ルシアン・デイ財団監修のもと復刻生産しました。
1961年にデザイン・センター賞を受賞したロビン・デイの代表作のひとつです。

©Robin & Lucienne Day Foundation

実用性の追求から生まれる、
構造としてのデザイン

家具デザインの中で様々な技術革新に挑戦していたロビン・デイは、従来のコイルスプリングの代わりに
ラバー製のウェビングテープを採用し、「ガトウィックチェア/1958年」や「シェブロンチェア/1959年」を発表。
「フォームグループ/1960年」ではウェビングテープを装飾として露出させるほど、この構造を好んで製品に採用しました。

彼が強く惹かれたのは、従来のコイルスプリングに比べ、軽量でメンテナンスがしやすく、デザインとしても洗練されている点。
そうした実用性、その構造を表現し、美しいストライプ模様を作り出すウェビングテープを用いた設計は、
まさにロビン・デイのデザインアプローチそのものと言えるでしょう。

モジュールの組み合わせが生む、
様々な表情

28インチ(約71cm)のモジュールを組み合わせた8タイプの形に、10種の張地、2種のテーブル素材をご用意しました。
豊富なバリエーションの中から、空間やライフスタイルに合った仕様をお選びいただけます。

Original iconic design目的と構造をデザインで表現する、
ロビン・デイの美学

人々のニーズを満たすことを重要視するロビン・デイの実用的で分析的なアプローチが反映された「フォームグループ」を、
1960年当時の構造とデザインを忠実に再現しました。

実用性に富んだ画期的なイノベーション

伝統的なソファの構造体であったコイルスプリングの代わりに、ラバー製のウェビングテープでシートを支える構造を採用。
フレームに格子状に張ることで適度なサポート力を発揮するウェビングテープが、柔らかすぎず、硬すぎない、弾むような座り心地を実現しています。
また、シートにかかる荷重を下に逃がすことで、クッションフォームのへたりを和らげる作用もあり、ラバー素材のため、きしみ音や錆の心配もありません。

構造をデザインとして表現

本来はソファの内部構造として用いられるウェビングテープを装飾として露出させ、デザインの一部として昇華させたことは、発売当時、最も先進的であるとして高く評価されました。
オリジナルのデザインを忠実に再現するために、本製品は1960年代と同じラバー製のウェビングテープを使用していますが、当時より品質が向上し、より長く使い続けることのできるものに進化しています。

シャープでソリッドな背板

直線的な背板の美しいフォルムは、シャープで力強い印象。ブラックの塗装がアクセントとなり空間を引き締めます。背面も見せたくなるようなデザインで、置く場所を選びません。また、背の高さが低く設定されているため、圧迫感がなく空間を広く感じることができます。

軽やかさを演出する脚部

シャープなスチール脚がソファ下に空間を生み、すっきりと開放感のある印象。クッションはフレームからわずかに浮いており、軽やかさを演出します。

公認の証「サインプレート」

真鍮プレートにはロビン & ルシアン・デイ財団のロゴが記されています。財団監修による、公認商品である証です。
ロビンとルシアンの娘で、財団の設立者であるパウラ・デイからは、今回のメトロクスとのコラボレーションにより、高品質で本格的な復刻が実現し、ロビン・デイのデザインを日本の皆様に紹介できることを大変嬉しく思うという、喜びの声をいただいています。

デザインセンターアワード受賞

フォームグループは1961年にデザインセンターアワードを受賞しています。
デザインセンターアワードとは、英国の工業デザイン協議会(COID)がロンドンに設立した機関「Design Centre デザインセンター」によって選出されるデザイン賞です。授与される認証マークは権威ある優れた製品のトレードマークとなっており、現在もミッドセンチュリー期のブリティッシュデザインコレクターから人気を集めています。

Comfortable &
High Quality
快適を実現する、こだわり抜かれた機能と品質

実用性を追求することから生まれた「フォームグループ」は、高いデザイン性を持ちながらも快適な座り心地で、
使い勝手やメンテナンス性にも優れています。
細部まで妥協なくこだわり抜いた品質で、心地よいくつろぎの時間をサポートします。

※画像をクリックすると、各機能の説明が表示されます。

座面幅は1シート当たり約70cmと、窮屈さを感じることなくゆったりとくつろぐことができます。
奥行はやや深めで、あぐらをかいたり、脚をくずして座ったりと、様々なスタイルでリラックスしていただけます。

クッションは置き型で全て取り外しが可能。左右のクッションをローテーションしてご使用いただくことで、一か所だけがへたるのを予防できます。
また、隙間にゴミが溜まる心配もなく、お掃除などお手入れもしやすい仕様です。

Upholstery張地について

国内メーカーの高品質な張地を採用。
摩耗試験でも一般的な家具として必要な規準を満たす強度が証明されています。

NC(平織)

シンプルでベーシックな織を、自然素材のウール混の糸使いで多色に展開しているロングセラーの生地です。
詳細はこちら

TRAD(ヘリンボーン)

尾州エリアで受け継がれてきた高い技術を用いてウール混の糸を使って作られた、伝統的なヘリンボーン柄の生地です。
詳細はこちら

日本の熟練の家具張り職人が丁寧に縫い上げています。細部まで美しい仕上がりです。

背面クッションと座面シートは、メンテナンスが可能なカバーリング仕様です。

©Robin & Lucienne Day Foundation

Robin Day

ロビン・デイ|1915 - 2010

イギリス、バッキンガムシャー生まれ。1939年ロイヤルカレッジオブアートロンドン卒業。1948年、MoMAによって開催された「ローコスト家具デザインコンペ」にてローコストストレイジユニットが大賞を受賞しました。その後、数多くのデザイン家具を手掛け、1963年には射出成形技術を用い大量生産を可能にした世界初のポリプロピレン製チェア「ポリプロップス」をデザイン。製造開始以来、世界中で1400万脚以上を販売する大ヒット商品となりました。ロビン・デイと妻であるテキスタイルデザイナー、ルシアン・デイは、大衆的なモダンデザインを世に広めたイギリスが誇るデザイナーです。

METROCS

メトロクス

日本と欧州に誕生した歴史あるデザインプロダクトの名作を販売するインテリアブランドです。時代に流されて消費されていくのではなく、むしろ年月が経つほどに存在感が増すモノを取り揃え、世代や性別を越えて幅広い使い手の暮らしの進化を支えます。傑出した製品から未来の名作を選び、名作の未来を作ることが使命であり、喜びです。