1967年、ミラノの見本市で発表されたこのチェアは、当時としては新しい素材だったプラスティック製の透明なシートと
スチールフレームの組み合わせ、そして、優れた構造美によって大きな注目を浴びました。以降、全世界で700万台以上販売され、MoMAにも収蔵されているほか、数々の賞を受賞。
戦後の家具デザインの世界に革命をもたらしたマスターピースです。シートと後方脚部は、外枠のフレームに収まるよう設計され、
接合部にある3つのディスクのメカニズムによって、折りたたみ時には厚さ5cm程のフラットな形状になるミニマルなデザイン。この構造は、現代の折りたたみチェアの原型となったことでも知られています。
1960年よりカステッリのインハウスデザイナーを務めていたピレッティが掲げたデザインモットーは、
機能的、安価、省スペース、大量生産向けというものでした。Pliaはまさにそれらを具現化した製品といえます。
3つのディスク型パーツが重なった美しい接合部。折りたたむ動作もスムーズで、構造としての完成度の高さが伺えます。
折りたたむと5cm程のフラットな状態に。どんな状態でも美しいチェアです。
ポリカーボネート製の透明感のあるシート。
クロームメッキによる美しいフレームがデザインを際立たせています。
立ち上げた状態でもスタッキングできる設計です。
床面へのダメージも安心なグライズ付き。