書籍 Sottsass Olivetti Synthesis

書籍 Sottsass Olivetti Synthesis

「機械は質実で、しかも優美でなければならない」
これは、1911年オリベッティ初のタイプライター《M1》が完成したときに、カミロ・オリベッティが残した言葉です。 工業デザインについてほとんど語られることのなかった当時はもちろん、デザインについて多くの論議がとびかう現在においても有効な名言と言えるでしょう。

オリベッティは、機能性と人間性のバランスを追求し、一境地を拓いた希有な企業といわれています。 カミロ・オリベッティ、マルチェロ・ニッツォーリ、エットーレ・ソットサス、マリオ・ベッリーニ、 マルコ・ザヌーソ、ハンス・フォン・クリア、そしてミケーレ・デ・ルッキなどそうそうたるメンバーがオリベッティのプロダクトデザインの歴史を築き上げました。

1972年にはエットーレ・ソットサスがディレクションを務めたオフィス家具システム「Synthesis 45(シンテシス45)」の生産がスタート。様々なオフィスに柔軟に対応できるよう設計された、デスク、キャビネット、椅子、仕切りスクリーンなど、100を超えるコンポーネントが「Synthesis 45」には存在します。
こちらは2016年に開催された同シリーズのエキシビジョン「Sottsass Olivetti Synthesis」で発刊された書籍です。