ポスター デザインフォーラム'85 公募展

時代を象徴するトリックアート

世界的に活躍したグラフィックデザイナー・福田繁雄による「デザインフォーラム'85 公募展」のポスターです。
日本のエッシャーとも呼ばれる福田氏が手掛けるデザインは、単純化したモティーフに人間の錯覚を利用したトリックアートを融合させた遊び心のある作風が特徴。
この作品も、駆ける人物の足が階段状になっており、まるで階段を駆け上っているかのようにも見えます。当時の日本の生き急ぐ様を象徴したようなユーモラスなグラフィックです。
・デザインフォーラム公募展とは
1979年から1999年までビエンナーレ形式で開催されてきたさまざまなジャンルのデザインを一般公募するコンペティション。「グッドデザインの啓蒙」を目的に設立された日本デザインコミッティーが主催。
・日本デザインコミッティーとは
日本デザインをミラノトリエンナーレへ参加させるべく、勝見勝、亀倉雄策、剣持勇、清家清、丹下健三、渡部力など、当時、日本のデザインの中心で活躍していた12名のデザイナー、建築家、評論家などが結集し、発足した団体。