伊藤丈浩

1977年 千葉県、銚子市生まれ。21歳のときから焼き物を始め、益子の製陶所で勤めた後、半年ほど渡米。各地の陶芸家を訪ねながら旅をします。帰国後、日本各地の窯業地を見聞し、2006年に益子で独立。水と粘土を混ぜた泥漿で、平面の土の上に描く線によって現れる独特な模様に魅力を感じスリップウェアの製作に傾注します。地域の原料を出来る限り用い、モダンさと素朴さをあわせ持った、新たな益子焼の姿を提唱しています。

主な活動暦

2006年
独立し、益子町城内坂に工房を構える
2007年
宇都宮「ギャラリー芙蓉」にて鈴木稔氏と二人展
2008年
益子「G+OO」にて個展開催
デンマーク、スウェーデンにおいてワークショップに参加
2009年
東京(茗荷谷)「コントラストガレリア」にて“GOOD MORNING, TOKYO”開催
2010年
東京(茗荷谷)「コントラストガレリア」にて"デンマークと益子をつなぐやきもの展"開催

スリップウェアとは?

17~19世紀にかけてイギリスで用いられた技法で、器の表面に泥状の化粧土(スリップ)で模様を描くのが特徴です。20世紀初頭にはイギリスでの生産が途絶えていましたが、スリップウェアの美に注目した柳宗悦と富本憲吉が、当時在日していたバーナード・リーチに存在を教えました。リーチは英国伝統のスリップの手法を学び、優れた作品を数々と生み出します。そして富本をはじめ、日本を代表する陶芸家の浜田庄司や河井寛次郎らの作風にも多大な影響を与えました。