「デンマークと益子をつなぐ やきもの展」 レポート

こんばんは。
ホールセールス事業部の小野寺です。

いよいよ風が冷たくなってきました。
猫も屋根の上で丸くなって昼寝をしていましたよ。

さて、先週末、茗荷谷のコントラストガレリアにて開催されていた、
鈴木稔さん伊藤丈浩さんも参加されている
「デンマークと益子をつなぐ やきもの展」に行ってきました。

13日には、グレゴリー・ミラーさんによる北欧の現代陶芸に関する
スライドレクチャーが行われ、私はこちらにも参加しました。
グレゴリーさんのお人柄がよく伝わる、やさしい時間でした。
レクチャーは外で行われ、夕暮れの少し肌寒い空気が気持ちよかったです。

私は、メトロクスで鈴木さん・伊藤さんのお二人とやりとりをさせていただくようになって
から、陶器についていろいろと知ることができました。
グレゴリーさんは陶器の専門的な用語も交えてお話されていたのですが、
少しは理解できたような(?)気がします。
成長してるのかしら。うれしいな。
陶器は知れば知るほど、奥深くておもしろい!

おまけ

グループ展開催中、鈴木さん・伊藤さんが上京された際におふたりと会食。

本当は、冬に行われる催事の打ち合わせもかねて・・・ と思い、
この会食を企画致しましたが、案の定、それ以外の話で大いに盛り上がり、
打ち合わせは次回(?!)に持ち越しです・・・。
1月の催事は、いろいろ楽しいことになりそうです。ご期待ください。

鈴木さん・伊藤さん、これからもよろしくお願い致します!

プレス情報:吉田順子さんの切子が「FRaU 12月号」に掲載!

こんにちは、今回は雑誌掲載のお知らせです。
切子作家の吉田順子さんの作品が「FRau 12月号」に掲載されました。
冬のお家が楽しくなる!という内容での特集です。

夏がシーズンといわれるガラスの器ですが、
吉田さんの切子は深みのある色とシンプルな模様で季節を問いません。
ぬくぬくとしたお部屋にきりっとした江戸切子のグラス、よい組合せです。

伊藤丈浩さんのスリップウェアでお料理を。

こんばんは。
ホールセールス事業部の小野寺です。

東京もすっかり秋。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

私は、この週末、
りんごのコンポート と かぼちゃのスープを作りました。

りんごのコンポートは、たっぷりの生姜とグラニュー糖を入れて、さっと煮込んだもの。
(愛読書、長尾智子さん“長尾食堂”より)

パンは、吉祥寺のダンディゾンで買った、
干し葡萄とくるみのパン と きび砂糖で炊いた小豆餡のパン。

伊藤さんのスリップウェアの器にのせると、さらにぐんとおいしそう。
伊藤さんの器は、パン とか ドーナツ とか クッキー とか ケーキ とか、
粉ものがよく似合います。

さて、本日は、伊藤丈浩さんの器スリップウェアについて。

上の2点の作品、伊藤さんの作品!  と見せかけて、私、小野寺作。

なんとも不恰好な柄。社内のスタッフからは“呪い柄”と言われています。
伊藤さんのスリップウェアには、ほど遠く。
ただ、器の形は、伊藤さんに成形して頂いたので、立派に仕上がりましたよ。
伊藤さん、ありがとうございました!

この器は、今年5月、益子を訪問した際に、伊藤さんのご好意で、
スリップウェアのミニ体験教室を開いて頂いたときに作ったものです。
(益子訪問記は、こちらから。)

お手本で、伊藤さんが何気なくスイスイと描かれていらっしゃたので、
もしかしたら私にもできるかも と思ったのは最初だけ。

伊藤さんのリボン柄を目指して描きましたが・・・

うーん、
なんともダイナミックな出来栄えです。
伊藤さんのようなシャープで勢いのある線を描くのは、すごくむずかしい。

ちなみに、下の写真は、本家本元、伊藤さんの きりり と勢いよく潔い線。
さすがです。

明日から、茗荷谷のコントラストガレリアで、
伊藤丈浩さんや鈴木稔さんが参加される
『デンマークと益子をつなぐ やきもの展』が開催されます。

伊藤さんの在廊日・・・11/9・10・13.14
鈴木さんの在廊日・・・11/9・11・13.14

個性的で力のある器にたくさん出会えるはずです。
みなさま、ぜひぜひ行ってみてくださいね。

吉田順子さん、高梨良子さんのコメント

こんにちは。メトロクス、ヨダです。
本日より、高梨良子さんのガラスのペーパーウェイトがオンラインショップで発売されました!
詳しくは、こちらです。

そして開催中の「あたらしいクラフトのカタチ」展、残すところあと一日、11/6(土)迄です!

鈴木稔さんの薪窯の作品も明日までの展示です。ティーポットやデミタスカップ、ドリッパーなど
ティータイムにぴったりのうつわが沢山そろっています。これからの寒い冬にいかがでしょうか。

前回、前々回とご紹介しました作家さんのコメントも今回が最終回です!
本日は切子ガラス作家の吉田順子さんと、ガラス作家の高梨良子さんのコメントのご紹介です。

作家さんには、

1)今回催事のために制作して頂いた作品について
2)ご自身が考える「あたらしいクラフトのカタチ」とはどのようなものでしょうか?

という2点についてお伺いしています。

まずは吉田順子さんのコメントから。

1)今回の作品についてお聞かせください。

この催事では、METROCSさんとの企画で、「クリスマス」「お正月」のテーマで制作しました。
私自身、器を選ぶときには、季節感があまりはっきりしているものは買わないので、
今回も、2つのテーマを意識しつつ、他の季節でも使って頂けるようなデザインにしました。
例えば、「オーナメント」はあえてクリスマスを象徴するようなトナカイや雪の結晶などのモチーフを避け、
星をデザインの中心にしました。そして「うさぎとツリー」は、冬であれば雪になる模様も、
夏にはホタルに見立てるなどして、色々楽しんで頂ければと思います。
普段はテーマを決めず、自由にデザインをしているのですが、
今回METROCSさんとテーマのある企画にチャレンジしたことによって新しいものが出来たと思います。

2)ご自身が考える「あたらしいクラフトのカタチ」とはどのようなものでしょうか?

豪華すぎず、かと言って無駄をそぎ落とし過ぎてもいない、

「Simple + 遊び心(但し、前衛的なものではない) is best !! 」

なもの。

吉田さんには、今回の催事の為にオリジナルの柄をあたらしく考案、制作して頂きました。
吉田さんの作品は、柄の一つ一つのモチーフはもちろんのこと、その模様の全体の配置がとても美しいです。
それは、以前吉田さんがグラフィックを学ばれていた事、
そして一つ一つのうつわの「形」に対しての模様をとても大切に制作されているからです。
新しい模様を制作するときは、通常の10倍の時間がかかるとのことで
今回はタイトなスケジュールの中で計8つもの新しい作品をデザインして頂きました。
形として吉田さんの作品の中では珍しいカラフェを始め、それぞれのテーマに沿いながらも
一年を通して楽しめる作品を制作して頂き、本当にありがとうございました!

そして、高梨良子さんのコメントです。

1)今回の作品についてお聞かせください。

ガラスのかたまりの持っている特性を生かし、
縞模様が、視覚的におもしろく見えるペーパーウェイトを制作しました。
シリーズとしては「縞」シリーズです。
「縞」は、日本古来からある着物などの柄で、私は、縞模様に惹かれ、
これをガラスでうまく表現できたらすてきだな、と思い、制作しています。
布で織物としての表現の縞を、ガラスで表現すると、透けて、
模様が立体的にみえて、おもしろいのです。

2)ご自身が考える「あたらしいクラフトのカタチ」とはどのようなものでしょうか?

オリジナリティーがあり、手仕事でしか表現できない要素が入っているモノ、
そして日々使いたくなるようなモノ。

メトロクスのオリジナルで「縞」ペーパーウェイトを制作してくださった高梨さん。
何回もの試作品を経て完成しました。高梨さんの特徴的な「縞」は見た目は軽やかですが、
一本一本色ガラスの棒を重ねて模様をつくるところから始まり、本当に丁寧に時間をかけて作られています。
この新作は、その「縞」模様を内と外2種類の楽しみ方ができる作品になりました。
このペーパーウェイトが「お香たてとして使えますよ!」とご提案いただいたのは、
じつは高梨さんご本人からなのです。
高梨さん、本当にありがとうございました!

みなさま、明日の最終日、お待ちしております。
ぜひこの機会に足をお運びください!

ハラダマホさん、山中組木工房さんのコメント

こんにちは。メトロクス、ヨダです。
開催中の「あたらしいクラフトのカタチ」展、残すところもあと二日になりました!
沢山の新作、限定品をご覧いただける機会ですので、是非足を運んでいただけたら嬉しいです。

メトロクスは都営三田線、御成門駅から徒歩二分のところにありますが、
細い路地沿いなので迷われる方もいらっしゃいます。
私も、初めてお店に来たときは、ここかな…?とおそるおそる来たものでした。
ただ、夕方から夜になるとひときわ目立ちます。

夜は7時までオープンしていますので会社帰りの方もぜひ。

さて、前回に続き、作家さんのコメントをご紹介していきたいと思います。
今回は練り上げの器の作家、ハラダマホさんと、山中組木工房、山中成夫さんのコメントをご紹介。

作家さんには、

1)今回催事のために制作して頂いた作品について
2)ご自身が考える「あたらしいクラフトのカタチ」とはどのようなものでしょうか?

という2点についてお伺いしています。

まずはハラダマホさんのコメントです。

1)今回の作品についてお聞かせください。

私は、練り上げの技法の面白さに惹かれ、この技法で制作しています。
模様と色の組み合わせによって平面のデザインの段階では予期しなかった驚きがあり、
他の陶芸技法とは違った感覚が生かせる気がしています。

2)ご自身が考える「あたらしいクラフトのカタチ」とはどのようなものでしょうか?

私自身、「あたらしいカタチ」を探りながら制作しているわけではなく、
作りたいものを日々作っています。
作品は、見る方々それぞれに好きに見て頂きたい、と思っています。

色土を幾重にも積んで模様を作って行くため、接着面が馴染むのに
1ヶ月〜3ヶ月の寝かしを必要とする「練り上げ」技法。
そんな根気のいる作業を経て完成するハラダさんの作品は、
軽やかで、柔らかい色と模様が特徴です。
名前もとっても面白くて、「カーニバル」や「みかん」「ぜんまい」「まめの木」など。
言葉の想像と抽象的な模様がぴったりと重なって、いつも楽しみにしています。
ハラダさん、素敵な作品とコメントをありがとうございました!

続いて、山中成夫さんのコメントです。

1)今回の作品についてお聞かせください。

今回発掘されたネコやカンガルーの組木はMETROCSの社員さんが来られた折、
工房展示室に飾ってあった中から選択された品々で、これは4代目が受け継ぎ製作してから、
ネコは36年ぶり、カンガルーは26年ぶりに限定生産されたものです。

ネコについて…1931年、3代目の広吉が当時自宅にて飼っていた猫がモチーフとなったものです。
さまざまな動物の考案、製作の中でネコは「伸びのポーズ」となる生活の中の動きを見事に捉えた秀品で、
当時は世界デザイン大会においても話題の作品でした。

カンガルーについて…1933-1934年頃にかけて3代目の広吉が考案、制作した動物のシリーズの一つです。
各面取り部分が多く、製作泣かせの秀品です。

2)ご自身が考える「あたらしいクラフトのカタチ」とはどのようなものでしょうか?

新しいモノを求める風潮の昨今、古き良きモノの中に新しいクラフトの発見もあります。
1954年に製造されたキッコーマンの醤油瓶が2000年にグッドデザイン賞を受賞し、
弊社の3代目の広吉においては1931年に製作されたゾウも同じく
2007年度にグッドデザイン賞の受賞となりました・・・。
時代を超えてもなお、愛される形こそデザインクラフトの原点と思います。

今回の催事では、山中組木工房の四代目の成夫さんに
三代目の広吉さん考案のネコとカンガルーを限定復刻していただきました。
長い歴史を経て見つけられる「あたらしさ」。一見相反するようですが、
今再度、新鮮な目でクラフトの作品を見るにあたり、その根底はかわらず私たちの目や考え方が
変化しているのだな…と考えさせられました。
本当にいつも優しく、明るくスタッフに対して接してくださる山中さん、ありがとうございました!

そしてまだまだコメントはつづきますが、今回はこの辺で。
次回は、切子ガラス作家の吉田順子さんとガラス作家の高梨良子さんのコメントをご紹介します。