山中組木工房へ訪問してきました。

こんにちは。メトロクスの小野寺です。

先日、神奈川県小田原市の山中組木工房へ行ってまいりました。
月日が経つのは早いもので、3年ぶりの訪問です。
以前に訪問したときのブログはこちら

相変わらずお元気な山中さん。
お伺いするたび、山中さんの軽快なトークと笑顔に、元気をもらいます。

山中組木工房の展示室には、歴代の作品が棚にぎっしりと飾られています。
特大サイズのゾウキリンライオンもいます。

展示室には、過去の作品だけでなく、
興味深い資料やエピソードもたくさん詰まっています。
その一部を、簡単にですがご紹介。

上の画像は、天皇陛下と美智子皇后さま。
1978年に京都で開催された、第8回世界クラフト会議で
両陛下の御前で実演されたときの写真です。

「崩さなくても 組立てられなくても そのままで美しい 神秘の細工」
これは、岡本太郎氏直筆メッセージの色紙。
すてきですね。
大阪万博で、山中さんが日本館に大きな組木を10点ほど出展した際に、
作品が岡本太郎氏の目に留まり、山中さんの工房を訪れた時にいただいたものだそうです。
そして、ジョエ・コロンボの家にも、


※ 書籍 Vitra Design Museum / La Triennale di Milano「JOE COLOMBO」より

柳宗理氏の家にも。


※書籍 平凡社 柳宗理「エッセイ」より

今は使用されていませんが、山中組木のパッケージは
この組木に魅了された柳宗理氏からの申し出によりデザインされました。

その柳宗理氏に山中組木を紹介したのは、
実は、あのブルーノ・ムナーリ。

そして、WP-7こと「清水型組木」の名付け親は、カイ・フランク。
日本の伝統的な木造建築の接合部分が源流となり、
京都の清水寺にちなんで名づけられたそうです。

・・・などなど。
山中さんとお話しをしていると、夢のようなお名前がたくさん現れます。
昔から多くの人々を魅了し、今なお愛され続ける山中組木
このようなお話を、山中さんから直接お伺いできるなんで、私は贅沢者だなぁ。

最後に、

こちらは、今年の新作「太陽の環(わ)組木」。
今年1月に行われた、名古屋の高島屋の「日本の伝統展」で発表された
207本から成る大作です!
今年で77歳の山中さん。新しい造形模索にも意欲的です!

山中さん、お身体に気を付けて、いつまでもお元気で。

おまけ

山中組木工房に潜む、私のお気に入りの組木。

ねずみ。

ライカ犬。
宇宙船からひょっこり顔をのぞかせています。

おちゃめですね。

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