山中組木工房
組木細工は江戸時代の中頃「知恵木」「知恵板」と呼ばれる遊具が使われていたことが文献にあり、これが組木細工の原点ともいわれています。日本の神社建築の釘を一切使わない木組みの構造をヒントに、1900年頃 、寄木細工の指物技術を習得した山中常太郎によって、木片を組立て解体できる立体パズルの組木細工が生まれました。無垢材からパーツを切り出し、緻密な組み合わせが必要なため高度な技術を必要とします。4代目 山中成夫(やまなかしげお)は、先代までの伝統を生かしながら、独自の抽象的な作品を加え、新たな造形を作り出してきました。造形性、感触、パズルとしての多面的な要素を持っているのが山中組木の魅力です。
主な活動暦
- 1897年
- 山中常太郎が小田原で指物業を開業
- 1973年
- 四代目、山中成夫が神奈川県優秀技能者に認定される
- 1976年
- 小田原市指定重要文化財保持者認定される
- 1978年
- 神奈川県工業デザインコンクール展 会長賞受賞
- 1980年
- 第12回全国伝統的工芸展「日本放送協会会長賞」受賞
- 1986年
- 東京にて「組木100年親子5代展」開催
- 2007年
- 動物組木「象」グッドデザイン賞受賞
小田原・箱根細工とは?
小田原、箱根地域は、豊富な木材が伊豆半島から箱根山系にあったことで、平安時代の初期から受け継がれる貴重な木工芸技術が数々あります。その伝統技術は、主に「指物」と「挽物」に分類され、指物は木象嵌、寄木や組木のように木材を組み合わせて作る緻密な木工芸品や小家具、挽物はろくろの上で回転する無垢材に刃物を当ててかたちを削りだした食卓製品や木製玩具などです。どちらの技法も品質、実用性が高く、美しい木目を活かした製品が特徴です。